RoboRAVEとは『Robots Are Very Educational.(ロボットは教育に非常に適している)』の頭文字をとったもので、小学校3年生から高校生までを対象にコンピューターを使ったプログラミング学習やロボット制御の体験を通じて科学とモノづくりへの関心を高め、柔軟な想像力・論理的思考力を育むことを目的とした、アメリカ発信の教育プログラムです。
2001年に始まったRoboRAVEも現在では世界25ヶ国以上にまで広がり、各国から参加者が集う国際大会が各地で開催され、本拠地のニューメキシコ州アルバカーキでは、毎年5月に3000人以上が参加する世界大会が行われています。日本でも石川県加賀市で毎年11月に国際大会が開催されており、感染症蔓延のため敢えなく中止となりましたが、2020年には加賀市で世界大会の開催も予定されていました。
※上図は世界各地に広がったRoboRAVEの輪を示したものです。
米国では現代より科学が大きく発展した20年後の世界を見据え、その時に必ず不足するとされる科学者の育成に力を入れており、RoboRAVEはその科学者育成教育プログラム(STEMプロジェクト: enhance Science, Technology, Engineering and Math)のひとつとして米国国務省にも認められ、世界の科学教育の発展の一翼を担っています。